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アルミ電解コンデンサとは?メリットやデメリットを解説

カテゴリ:
電気の基本知識

コンデンサとは電子回路を構成する部品の一つで、電気を蓄える・放電する・電圧を安定させるなどの役割を担っています。コンデンサにはさまざまな種類があります。中でも大容量の電気を蓄えられるのがアルミ電解コンデンサです。

この記事ではアルミ電解コンデンサについて、メリットやデメリットなどを解説します。

アルミ電解コンデンサのメリット

コンデンサの静電容量を決める要素には、電極同士の近さ=誘電体の薄さ や 電極の面積=誘電体の面積 があります。アルミ電解コンデンサは、誘電体であるアルミニウムの酸化皮膜が薄くても電圧に耐えられることと、陽極となるアルミ箔の表面に凹凸を付けた後、酸化被膜を形成することで誘電体の面積を拡大させる工夫がなされていることから、体積当たりの静電容量が大きいこと(電気をより多く蓄えられる)が特長です。また、アルミ電解コンデンサは安価で製造できるのもメリットです。

アルミ電解コンデンサのデメリット

アルミ電解コンデンサは、陰極として電解液を使用しています(集電極はアルミ箔)。この電解液は使用に伴い蒸発し、電解液が少なくなるとコンデンサとしての機能が低下してしまいます。また、構造上、サイズを小さくできないこともデメリットです。

アルミ電解コンデンサの注意点

アルミ電解コンデンサは電解液を使用しています。そのため、故障や経年劣化によって、コンデンサの中から電解液が漏れ出してしまう恐れがあります。電解液が漏れてしまうと、基板の腐食につながりかねません。そのため、アルミ電解コンデンサを設置するのであれば、回路部分と触れないようにすることが大切です。また、極性があり逆方向に取り付けると故障(場合によっては破裂)するため、組立時に注意が必要です。

温度依存性にも注意

アルミ電解コンデンサは温度依存性が高い傾向にあります。低温では電解液の働きが悪くなり、高温では電解液が蒸発しやすくなります。そのため、低温ではコンデンサとしての機能が低下し、高温になると劣化につながる恐れがあります。また温度だけではなく、湿度にも注意しましょう。高湿度の状況ではリード線や端子の偏食につながる可能性があるためです。

アルミ電解コンデンサの構造やメリットを理解しておこう

アルミ電解コンデンサは、誘電体としてアルミニウムの酸化皮膜を用いているコンデンサです。アルミ電解コンデンサは凹凸によって面積が拡大されているため、電気をより多くためられるというメリットがあります。また、安価で製造できるのもアルミ電解コンデンサの利点です。しかし、温度や湿度によって劣化しやすく、故障すると電解液が漏れ出して周囲の回路を腐食させる可能性もあります。アルミ電解コンデンサを設置する場合は、注意点も把握した上で適切に行いましょう。

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