製品・サービス全般について機種選定、使い方、カタログ表記内容等の技術相談にお答えいたします。
製品情報ページより各シリーズのカタログ、取扱説明書、CADデータ等をダウンロードできますので、ぜひご利用ください。
- 各保護機能と復帰方法を説明してください。
- 入力低電圧・入力過電圧・過熱保護・出力過電圧・出力過電流がございます。
それぞれの説明は下記の通りです。
・入力低電圧保護は、入力電圧が規定値以下にて出力オフします。入力電圧が定格入力電圧範囲内に戻れば出力は自動復帰(ヒステリシス付)します。
・入力過電圧保護は、入力電圧が規定値以上にて出力オフします。入力電圧が定格入力電圧範囲内に戻れば出力は自動復帰(ヒステリシス付)します。
・過熱保護は、内部の温度が規定値以上にて出力オフします。内部の温度が既定値以下に戻れば出力は自動復帰(ヒステリシス付)します。
・出力過電圧保護は、出力電圧が規定値以上(電源の出力制御不能・回り込み電圧等)にて出力シャットダウンします。電源再投入で出力復帰します。
・出力過電流保護は、出力電流が規定値以上にて出力電圧が定格電圧より下がります。更に出力電流値を上げると出力電圧はほぼ0Vまで下がります。定格出力電流範囲内に戻れば出力電圧は自動復帰(垂下特性)します。
- 稼働時間を増やすために待機電力(暗電流)を減らす方法がありますか。
- リモートON/OFFコントロール機能を使用し、リモートOFFにて待機電力を減らせます。
- 並列運転と冗長運転の違いは何ですか?
- 並列運転は、純粋に容量を増やします。2台並列であれば、容量が倍になります。
仮に出力側が短絡故障した際に、並列運転では負荷短絡=過電流保護となり冗長とはなりません。
冗長運転は複数の電源を並列接続するという点では並列運転と同じですが、容量を増加させることが目的ではなく、電源が故障した場合でもシステムを停止させないために予備の電源を接続する方法です。
- N+1の冗長運転ができるDC-ACインバータはありますか?
- ZA1000シリーズにて某電力会社向けカスタム実績がございます。電力会社向けであれば販売可能です。
- DC-ACインバータの出力周波数は固定ですか?
- 500VA以上のDC-ACインバータには、電源OFF時にスイッチを切り替えることで周波数切替可能な機種が多くあります。
「個別検索」「シリーズ表示」の各一覧及び詳細情報ページに「周波数切替」の欄がございますので、そちらをご確認ください。
- DC-ACインバータの空冷ファンは常に動作していますか?
- いいえ。ファンの寿命を少しでも延命させる目的で、内部温度(トランス・FET)をサーミスタで監視し、内部温度が規定値以上になると駆動します。内部温度が既定値以下になると止まります。
- 電解コンデンサレスタイプ製品の突入電流値が大きくなりますが、ブレーカー・ヒューズは飛びませんか?
- 突入電流が大きくなるのは、積層セラミックコンデンサの特性となります。突入電流は大きくなりますが、時間幅がμsecオーダーなので、ブレーカー・ヒューズ等は反応しません。
- 同期整流タイプのDC-DCコンバータを使ってDC12Vのサブバッテリーに充電しようと思っています。注意事項があれば教えて下さい。
- 主にバッテリーが切断された際、充電される側のDC12Vバッテリーから逆流する可能性があります。当社DC-DCコンバータは双方向でないため破損に陥りますので、出力側へダイオードを追加してください。ダイオード整流タイプの場合は基本的に追加は不要です。
- 推奨のダイオードを教えて下さい。
- 推奨ダイオードはございません。出力電流値(負荷率)を教えていただければご提案は可能です。
- AGVのスピードダウン時に電源が止まった事があります。対策はありますか?
- スピードが減速されると、回生エネルギーが発生し、出力端子に過電圧が印加され出力過電圧保護が作動することがあります。対策は、外付けダイオードの追加もしくは、スピード減速をソフトウェアによってゆっくりに変えるなどのがあります。
- 電解コンデンサレスの長所と短所を教えて下さい。
- <長所>
・保持時間が作れる。
・長い配線の場合の、リード線のL成分を打ち消すことが出来る。
<短所>
・寿命品である。
・温度2倍速の原理があり、約10℃上昇すると寿命が半分になる。
- 並列運転時、各モジュールごとのバランスをとるためダイオード等を外付けする必要がありますか?
- いいえ。各モジュールの電流を平均化する為、負荷変動を大きくしてあります。 基本的には配線を繋いでいただくだけで使用可能です。
- 使用温度範囲と保存温度範囲の違いは何ですか?
- 使用温度範囲とは、実際に製品を使用される周囲温度範囲となります。
保存温度範囲とは、通電しない状態で性能劣化せず保管する温度範囲となります。
- 設置環境で振動がかなり発生します。そのような環境での採用実績はありますか?
- 当社の製品は標準仕様で振動対策を施しています。鉄道・産業車両・建機などの実績は多数です。
- オンボード電源に振動対策はありますか?
- BHU、BRU、BPU、KMPの各シリーズであれば固定ネジがあります。実装後、基板へネジ締めで対策できます。
- 振動対策とは具体的にどのようなものですか?
- 製品をシリコーン系樹脂で充填し、振動に強い構造になっています。
また熱伝導性の高いカスタムのシリコーンを使用し、ケース全体に放熱をする設計思想となっています。
- ユニットタイプ製品の取付方法に制約がありますか?
- いいえ。どの方向に取り付けても問題ありません。
- IP規格は取得していますか?
- いいえ。しかしながら製品(強制空冷型は除く)は、シリコーンを充填にて部品面を覆っていますので、多少の水がかかっても問題ありません。
(端子部は処理していませんので、水でショートの危険があります。別途措置が必要です。)
- 保証期間はどれくらいですか?
- 全製品無償保証期間は5年間です。
カタログの”Warranty”欄に無償保証期間の記載があります。
ただし、保証の対象範囲外となる項目がありますので、詳しくはお問い合わせください。